キャッシュフロー戦略と財務経営のポイント②

【PL(損益計算書)だけでなく、BS(貸借対照表)の大切さについて】

1.多くの社長がPLしか見ない理由

社長の多くは、「売上はいくらか、利益はいくら出たか」というPLの数字に一喜一憂します。

確かにPLは、会社がどれだけ稼いだかを示す“成績表"です。

しかし、PLだけを見て経営判断をしていると資金繰りの悪化や過剰投資に気づけません。なぜならPLは「過去の結果」を示す表にすぎず、将来の支払能力や体力を測るには限界があるからです。

 

2.BSこそ会社の「健康診断書」

一方で、BSは会社の財務体質を映し出す「健康診断書」です。

資産・負債・純資産のバランスを見れば、どれだけ手元に現金があり、どれだけ借入金に依存しているかが一目でわかります。

つまりBSは「会社が潰れないかどうか」を判断する唯一の資料です。

PLが優秀でも、BSが脆弱であれば、簡単に会社は倒れてしまいます。

 

3.PLは全員の力、BSは社長のカ

PLの数字は、営業・製造・管理など社員全員の力の総和で生み出されます。一方、BSは社長の経営判断ひとつで大きく変わります

たとえば「借入をするか」「設備投資をするか」「在庫をどれだけ抱えるか」といった決断はすべて社長次第です。だからこそ、社長がBSを軽視すると会社の将来は危うくなるのです。逆に、BSを意織して経営を組み立てれば、資金繰りも盤石になり、会社は長期的に安定します。

4.社長の最重要業務は「BS経営」

社長は「PL経営」だけではなく「BS経営」にも注力すべきです。売上や利益の数字を追うだけでなく、資金が手元に残り、負債とのバランスが取れているかを確認する習慣を持つことが大切です。 PLを厚くするのはもちろん大切ですが、それ以上にBSを健全に保つことが、会社の存続を左右します。BSを読み解き、強化することこそが、漬れない会社へと導く社長の最重要任務なのです。

 

(POINT)

●PL(損益計算書)は“結果”、BS(貸借対照表)は“体力”を示す

●BSを見れば「会社が潰れないかどうか」が一目でわかる

●社長の最重要業務は「PL経営」ではなく「BS経営」

●企業活動は、資金調達⇒投資⇒運用⇒回収という一連の行為によって成立する。PLは運用のみを示し、調達・投資・回収はBSを見てはじめてわかる

© District. All rights reserved. Powered by AP tax office.

Follow Us —